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2024.11.12

駄菓子を考える(7)駄菓子屋今昔 その昔は一銭店屋

担当:D.J

 福島市で駄菓子を扱うところといえば、老舗の菓子問屋である株式会社渋谷レックスが開いている「カストマー」がある。 子供たちが目をキラキラさせ、かつて子供だった大人たちも駄菓子の箱買いという夢をかなえられる場所、それが「カストマー」 「カストマー」の中には、渋谷レックス社の先代社長が各地の菓子職人を訪ね歩いて、時代から取り残されそうな菓子を集めて立ち上げたブランド「なつ菓子屋」のコーナーもある。 最近では楽天やアマゾンなどネットでも駄菓子販売を展開しているらしい。 福島市の北部、公設市場近くの「カストマー」機会があればぜひ訪ねて欲しい。  さて「カストマー」も夢のような場所であるが、昔々その昔、昭和の駄菓子屋も、子供たちにとってはワンダーランドであった。 この地では当時、駄菓子屋と言わずに一銭店屋といっていたようだ。 親からもらった小遣いは、週に一、二度巡りくる紙芝居屋でソースせんべいや水あめなどを買ったり、紙芝居の来ないときは小銭を握りしめ仲間と連れ立って一銭店屋に繰り出す。 裸電球をぶら下げた店先に怪しく光るガラス瓶の中の駄菓子や、くじ引きで当たるメンコやブリキの鉄砲など、頭の上から膝元まで狭い場所にこれでもかと並べ立ててある。決して清潔な雰囲気ではない。猥雑な店である。しかし、猥雑であればあるほど一銭店屋は輝いていた。 店の奥には店主が優しく怖い存在として腰を据え、一銭店屋という「場」を仕切る。猥雑なワンダーランドの厳正なる君主であるから、陰で悪態をつきながらも子供たちは密かに畏敬の念を持っていた。  残念ながら、今の時代に一銭店屋は無い。 当然のようにあの時の洟垂れ小僧たちも今はもういないのだから。 株式会社渋谷レックス https://shibuyarex.com/ カストマー https://shibuyarex.com/kastmar/ なつ菓子屋 https://www.natsukashiya.jp/

営業時間:平日の午前8:30 ~ 午後5:00
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